EX68 DEBUGGER (X68000 Emulator for Windows95/98/NT/2000) |
「デバッグバージョン」EX68D v204 2000.4.19
yamama
MPUエミュレーション、X68000エミュレーションのチェック用 X68000用プログラムの開発用のデバッガとしてリリースします。
EX68.EXEと同じ動作環境が必要ですが、メモリは更に必要とします。
動作に必要なファイルにcomment.lstを追加します。
※以前のDEX68.EXEからEX68D.EXEにファイル名を変更しました。
「使用方法」
EX68を実行できる環境上にEX68Dを展開して
EX68D.EXEを起動するとデバッグコンソールが開きます。
>g でX68000が起動します。
デバッグコンソールに戻るにはEX68ウインドウのnmiを選択します。
(db.xやscd.xでnmiを使いたいときはx68.cfgにNMIDEBUG:0を定義します)
>g で継続実行できます。
使えるデバッグコマンドは?で表示されます。
終了するにはデバッグコンソールを閉じるか、exit後、ex68のXボタンで終了します。
「特徴」
1。アクセスブレーク b st,ed
指定範囲のread/write時にブレークがかかりますので、特定のi/oへのアクセス
時の挙動を調べるなどに使用します。
2。ヒストリ h
ブレーク時点以前の8000ポイント前までの動作記録を表示します。
アクセスアドレスと、アクセスデータ、レジスタデータの概略を表示します。
3。IOヒストリ i
ブレーク時点以前の8000ポイント前までのIOアクセスの動作記録を表示します。
アクセスアドレスと、アクセスデータの概略を表示します。
「コマンド説明」
アドレスは16進で指定します
ba st,ed アクセスブレーク
アドレスstとedの範囲内でMPUによるアクセスが発生した時にブレークします。
br st,ed リードアクセスブレーク
アドレスstとedの範囲内でMPUによるリードアクセスが発生した時にブレークします。
bw st,ed ライトアクセスブレーク
アドレスstとedの範囲内でMPUによるライトアクセスが発生した時にブレークします。
b 現在のアクセスブレークの設定値を表示
bc アクセスブレークを解除
省略形は
b st -> ba st,st+1
br st -> br st,st+1
bw st -> bw st,st+1と同じ
ds st,ed メモリダンプ
sは表示単位でb,w,lのいずれか。表示範囲はstからedまで。
l st,ed 逆アセンブルリスト
アドレスedからedまで逆アセンブルリストの表示
省略形はそれぞれ
d db current,current+10
l l current,current+20 と同じ
r レジスタ表示モードの切り替え。トグル設定。
r pc,adr レジスタpcにアドレスadrを設定する
r reg,adr レジスタregにアドレスadrを設定する regはd0..d7 a0..a7
g 現在のpcからMPUを走らせる
s st ステップ動作 stは開始pcアドレス
s 現在のpcから1ステップ動作
u adr 現在のpcアドレスからアドレスadrまで実行(slow)
n サブルーチンを抜けるrts/rtr/rteまで実行する(slow)
h bef ヒストリ表示
現在までの実行履歴をbefステップ前から20ステップ逆アセンブル表示
h pc実行履歴の次の20ステップ分を表示する
is st,ed ioアクセスの記録範囲を設定する。初期設定値はe80000,e9ffff
i st,ed ioアクセスの履歴を表示する。st前からedライン分。
i ioアクセスの履歴を表示する。
f ログファイルの出力。トグル設定
デバッグコンソールへの出力をログファイルdebug.logにも出力します
t インストラクションの実行頻度表示
エミュレータの開発用です。
どのインストラクションが動作速度に影響しているか調べる為につかいます。
tc 実行頻度テーブルの初期化
注意
EX68がフックしているIOCS等の動作は原理上、実機と同じではありません。
このデバッグバージョンでの実行速度は通常の70%程度になります。
uとnコマンドは内部で1step毎にチェックしますので通常の動作よりも遅くなります。
デバッガとしては機能が不完全です。
buggyです。コマンドラインのエラーチェックは殆どありません。
デバッガのコマンド内のアドレスの指定によってもバスエラーが発生します。